NAGAI SADAHIRA DESIGN OFFICE

Date Paintings(国立近代美術館にて)

2014年07月13日 / 柬亰旅日記

結局のところ、今日一日という日がどの時点で始まったのか、もしかすると明確とするのに苦慮するに違いないと思うが、やはり今朝は例の地震の余震があり、スマートフォンのビープ音で私は少なくとも目覚めた。あのビープ音は地下奥底、深く閉ざされた空間で、高く輝度を保ちながら執拗に点滅する赤、奇怪な未知の生物がうごめく姿を連想させる。正直なところ、私は苦手である。
ベッドから目を閉じたまま手を伸ばし、暗闇のなか光る矩形のビジョンを確認し(そこでようやく目を開いた)、しばらくして長い揺れを感じ、再び眠りについた。

メトロに揺られ昼下がり、竹橋にて「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である」という企画展を見る。後、同館上のフロアで展示中のMOMATコレクションへ。

2F、河原温氏の「Date Paintings」。
黒塗りのキャンバスに白抜きの日付が記してあるだけの作品群である。
例えば次のように記されている。

「22 JUL. 1988」

精密に描かれたレタリングは「人」の手によるもので、確かに「22 JUL. 1988」という日は存在したのだろうし、またそれをいま見つめている私自身も確かに存在しているはずだという、妙な感覚に襲われる。

正確には以上は昨日の日記であるが、その日は確かその後初夏の太陽に照りつけられながら神保町まで歩き、書店に寄り特になにも買わず空腹に耐えきれず蕎麦を食した後帰宅したはずである。